空想にモウソウ mimic wood owls

一枚の写真からのインスピレーションで、好き勝手文章を書きます。自由過ぎてすみません。※全てフィクションです。

猿のことわりから外れた猿。

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わたしの趣味は木の枝を見て、樹齢を予測することだ。

 

中々、渋い趣味だとは自分でも思う。周りの猿たちがそこら中で縄張り争いや女猿をナンパしているが、わたしは少し猿のことわりからは外れた存在なのかもしれない。木の枝を見る方がよっぽど面白い。最近では、樹木との対話も出来るようになり、より一層樹木への興味関心が沸いてきている。わたしの好意的な態度を見て取っているからか、樹木たちはわたしに良くしてくれる。今木のみがたわわに実っている樹木のポイントを教えてくれる。でも、樹木たちも浅ましい所があって、種の繁栄のため、種を植えるポイントに指示を出してくる。時には、その場所が10キロ先にあり、完全に割に合わない事もあるが、そこは惚れた弱みだ。樹木に対しては何でもやってあげてしまう。樹木と強制していけば、わたしは縄張りを持たなくても生きていける。種の繁栄?なんだそりゃ。