空想にモウソウ mimic wood owls

一枚の写真からのインスピレーションで、好き勝手文章を書きます。自由過ぎてすみません。※全てフィクションです。

球体

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この球体には生命が住まう。

 

この球体にはどんなものだって入れられる。植物や家具、生き物、人間だって入れられる。球体に入る物体は、100分の1の大きさになって吸い込まれていく。しかし、吸い込まれた結果、人間であってもそこが現実世界だと思って疑わないだろう。球体は地球そのものであり、パラレルワールドとなっている。唯一違うのは、その世界の神は球体の持ち主が担うことだ。球体は持ち主の感情に大きく左右される。持ち主が悲しく思えば、そこら中で抗争や火事、地震等の自然災害が発生する。逆に、明るい時には、お金の巡りが良くなり、好景気となったり、作物などが豊作になったりする。まさに、持ち主は神と呼べる人物になるのである。だから、球体の中にいる人びとは、神に捧げ物をする儀式を数多く企画する。これも全て神のご機嫌とりのため、球体の中の生活を良くするためなのだ。